相続って?
相続とは、簡単に言うと、亡くなった人の財産を遺族などが受け継ぐことです。
この財産には、土地建物・現金・預貯金等のプラスの財産だけでなく、
借金等のマイナスの財産も含まれます。
何となくは気になっていても、まだまだ親も自分も元気だし、
どこか他人事のように感じてしまっている人が大半だと思います。自分も含めて(笑)
実際、親戚の葬儀等に出たことはあっても、自分が相続の手続にまで関係することは、
今まで全くありませんでした。
私と同じように、今まで関係したことがなければ、
イメージできないことは当然だと思います。
相続は突然やってくる
しかし、事故や急病等で相続は突然やってきます。
何をしなくても、財産を受け継ぐことにはなるのですが、実際に預貯金を受け取ったり、
土地建物の名義を変えるなどの手続をするためには、やらなければいけないことがいくつもあります。
例えば
- 遺言書の確認
- 遺産全体の把握(財産目録作成、財産の評価・鑑定)
- 相続人の確定
- 遺産分割協議
etc
その他にも、役所関係の手続として
- 死亡届(7日以内)
- 相続放棄する場合の手続(3か月以内)
- 所得税、消費税の申告(4か月以内)
- 相続税の申告・納付(10か月以内)
などがありますし、生命保険金の請求も忘れずに行う必要があります。
これらのことを、突然相続が発生した場合に、迅速に対応するのはなかなか大変です。
親戚間で普段から付き合いがあり、仲が良ければ、それほど苦労もないかと思いますが、
疎遠であったり、仲が悪ければ、醜い争いが始まることも・・・。
備えあれば憂いなし
相続は、明日にでも自分に起こる可能性があるものなのです。
そんな時にでも冷静に対応できるようにするためには、
相続に関する知識をつけておくことが大切です。
特に
- 必要な手続き
- 遺産の調査の方法
- 遺産の分け方
については、理解しておくことをお勧めします。
(順次、分かりやすく記事にしていこうと思います。)
法律事務所に勤めていると、たくさんの相続問題に触れる機会があります。
法律事務所という場所だけに、普通の相続というよりも、
醜い『争続』のほうが多いですが・・・。
それを見ていると、遺産なんて無い方がいいのかなと思ったりもします。
遺産を残す側の心がけも必要ということですね。
相続は誰にでも起こる身近な問題です。
起きてから慌てないように、今のうちに知識をつけておきましょう。
(普段から親戚と仲良くしておくことも忘れずに(笑)