固定金利にするか変動金利にするか
住宅ローンを借りる際、どの金利タイプの住宅ローンにするか、誰もが悩む問題ですよね。
将来の金利動向によっては、総返済額が数百万円単位で変わることもありますので、慎重に検討することが必要です。
金利タイプは主に、「固定金利」、「固定期間選択」、「変動金利」の3つのタイプがあります。
どの金利タイプが自分に合っているか検討するにあたり、まずは、それぞれの特徴をおさえておきましょう。
固定金利
借入時から返済終了まで、ずっと同じ金利で固定されるタイプ。世の中の動きや金利情勢によって返済額が左右されることがないので、生活設計がしやすく安心して返済できます。
メリット
- 返済額が確定するので、ライフプランが立てやすい
- 金利が上昇するリスクが無い
- 低金利の時に借りれば、返済額を低く固定できる
デメリット
- 他の金利タイプに比べると金利が高い
こんな人に向いている
- 将来、金利が上昇して返済額が増加した場合、返済が困難になりそうな方
- 教育資金の準備など計画的な貯蓄が必要な方
変動金利
金利情勢の変化によって、6か月ごとに金利が見直され、返済の途中で金利が変動するタイプ。
金利は年2回、4月と10月に見直されるのが一般的。金利が上がると返済額中の利息の割合が増えるため、元金が減りにくくなります。
他のタイプに比べて金利は低めで、目先の返済がくを低く抑えることがきますが、金利が上昇すると返済額が増えるリスクがあるので、金利情勢には常に注意を払うことが必要です。
メリット
- 他のタイプより金利が低い
- 金利が低いままであれば返済額も減る
デメリット
- 返済額が確定しないので、ライフプランが立てにくい
- 将来、金利が上昇すると返済額が増える
- 未収利息が発生するリスクがある
こんな人に向いている
- 将来、金利が上昇しても返済できる余裕がある方
- 副業収入や歩合給が多く、早期に繰り上げ返済が可能な方
固定期間選択
一定期間金利が固定されるタイプで、固定金利と変動金利の中間のようなもの。固定期間が長くなるほど金利が高くなります。
固定期間終了後は、その時点での金利で再度、どの金利タイプにするか選択することになります。
メリット
- 一定期間は金利が上がらない安心感がある
- 固定金利より金利が低め
デメリット
- 変動金利より金利が高め
- 将来の返済額は確定しないため、ライフプランの検討が難しい
こんな人に向いている
- 固定期間終了後の返済額の変動に対応できる方
- 固定期間終了後に保険の満期金などまとまった資金が入る方
どの金利タイプを選ぶのが正解?
上記のように、3つの金利タイプにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
金利だけを見ると変動金利が一番お得に感じますが、将来の返済額は金利の動き次第であり、自分でコントロールすることはできません。そのため、将来の金利の動きにドキドキしたくない方は、固定金利を選択した方が安心です。
ただ、今のように低金利が続いている間に、どんどん繰り上げ返済ができる資金の余裕がある方は、総返済額を抑えられる変動金利が向いております。
子供の教育費が掛かる間は返済額が上がらないようにしたいという方などは、10年固定などの固定期間選択タイプを選ぶという方法もあります。
それぞれのメリット・デメリットを考えると、それぞれのタイプに向いている方は次のようになります。
低金利よりも安心第一・・・固定金利
とにかく低金利を重視・・・変動金利
一定期間だけ金利を固定しておきたい・・・固定期間選択
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分の家計に合った金利タイプを選びましょう。
ちなみに、私が住宅ローンを組んだ時は、今のように知識が無かったため、よく考えずにハウスメーカーの方に勧められるまま、変動金利で借り入れをしました。その後、上限金利が決まっている変動金利に契約変更して、現在は、全期間固定のフラット35に借り換えをしております。
変動金利の頃は、金利の動きが気になり不安な気持ちがありましたが、現在は、超低金利で全期間固定になっているため、金利の動きを気にすることなく、安心していられます。特に、子供が小さく子育てで忙しいこの時期は、世の中の動きに常に目を向けることは難しいので、金利が固定していると安心できます。
私と同じような子育て世代の方は、固定金利がお勧めですよ。